投資でいえば、恋愛は短期投資、結婚は長期投資なのですね。

 ショッピングモールのファションエリア一角に、恋愛成就企画で絵馬をお願いしていた。“お金持ちと結婚できますように”にと書いてあったよ。ちらっと見たのがそれだった。ちらっと見たのがそれで感動した。お年寄りの世代は、今からみれば恋愛結婚はほぼゼロで、基本お見合いということになっていた。当時の日本映画では恋愛結婚がテーマになってはいたけど、映画のように結婚する人はいない。現代も、昔も、ようは結婚とはお金持ちである方がいいのは変らない。
 知っているお年寄りが結婚について話してくれたことがある。結婚する条件は、“お酒を飲まない”だった。理由はお酒を飲む男の人は早く死ぬと教わってそれを守ったそうだ。死なれてしまうと、収入がひどく落ち込むわけで、そうならないようにする、最大の知恵なんだと思う。まぁ、探すのは大変だったとは思うけど、望みはかなって、実際、高齢のご主人は元気で性格もよい。ただ、この考えは娘さんには受け継がれなくて、飲酒する人と結婚し、そして、結局、死なれてしまった。一流大学を卒業して、大企業で働いていたのが、バブルのあおりで会社が傾き、それからというものは、飲酒も酷くなっていたのだろうね。まぁ、現代だから、なんとか暮らせてるはいるみたいだけど、稼ぎ手がいなくなったのだから、キツイはずといえばそのはずだし、早く死んでしまった方が介護とかもっと大変だったかもしれないわけで、複雑だしな。とにかく、たった、酒という項目で、将来を見通していたのだから、たいしたものだと思う。30年以上先の長期なのだから。
 結婚を前提にしていない恋愛というのはゲームみたいなものだ。ほとんどが短期で終わった方がお互いのためになる。もし、無理して結婚までしてしまうと、離婚するリスクがある。どちらかが財産をもっていたら、分け合わなければならない。恋愛ゲームから結婚するとなると、どちらかが死ぬということより、離婚して経済生活が破壊されるリスクなのだから、最初から結婚はしないと割り切った方がいいのかも。ある意味、欲望を追っている恋愛は、酒と同じで、人を酔わせ、結局は失うものが多いということでは共通だな。ただ、現代のビジネスが、短期ビジネス方になっているから、恋愛ゲームに強いということは、ビジネスにも強いということにはなると思う。いかに、短期間で目標に達するかを技術化して利鞘を積み重ねることができるかにして。短期ビジネスで失敗すると、乗り越えることができないこともないけれど、痛手は大きいわけで、このことと比べて恋愛ゲームならうまくいかなくても、ただつきあえないというのと、つきあうために使った費用を失うだけですむから、ビジネス上手になるためのエチュードとしてはいいのかもしれないな。
 ただ、結婚することで得られるものが大きいならば、恋愛ゲームをするのは時間と金の無駄だよなぁ。ようするに投資の仕方が全然違うからね。このあたりは、難しいよなぁ、結婚も恋愛も両方うまくやればいいと思うみたいだけど、カラダも心も一つだからなぁ。ま、わかりません。とくに、結婚のための人が、恋愛ゲームをゆるすってことがありえるのだろうかということだよね。自分は、相手が二人以上の人とつきあってることを許容できるならいいんだけど、できないのに、自分は何人もの人と同時につきあうなんて、契約として成立するのだろうかと思う。人は生きていれば、なりゆきで深い仲になることはあるだろうけど、自分の意思でウソをついたりパートナーが傷ついていることに気がつかないとかは、やっぱりダメだよなぁ。だから、恋愛ゲームは、結婚するまでだよなぁ。もし、結婚しても恋愛ゲームが成立するとしたら、最初の若い女の子のように、お金持ちで自分の生活がお金持ちとしてできているならということではあるよね。で、離婚して、財産分与を受けてもお金持ちとして暮らしていけるぐらいってことか。となると、結局は、男のほうが、最初から損していることにはなりそうだ。